FROM OUR KITCHEN VOL.6
ホテルインディゴは地域の食材にこだわります
ホテルインディゴの「ネイバーフッドストーリー」とは、ホテル周辺の土地独自の風景、文化、歴史、コミュニティの物語。世界中の一軒一軒のホテルインディゴが、ネイバーフッドストーリーをホテルに取り込み、館内のインテリアやデザイン、個性あふれるサービスやレストラン体験としてお客様にご提供しています。
ここでは、「リバーサイドキッチン&バー」のキッチンチームから、食材にまつわるネイバーフッドストーリーを連載でお届けします。
VOL 6
キッチンチームは料理に加えドリンクからも、ネイバーフッドストーリー体験をしていただきたいと考えました。幸いホテル周辺では多くの果物が収穫されています。とくに箱根の玄関口ともいえる小田原は温暖な気候と海に面した地形、水はけの良い土壌に恵まれていることから、古くから柑橘類が生産されてきたことをご存知の方も多いと思います。
小田原産柑橘類の中、私達が選んだのは「湘南ゴールド」。「幻のオレンジ」と称された品種、“ゴールデンオレンジ”をルーツに持つみかんです。何故「幻のオレンジ」と呼ばれていたのでしょうか?それは「一度食べれば忘れならないほどの美味しさ」なのにもかかわらず、カタチやサイズが不揃いなうえ生産量が少なく、めったに市場に出回ることがなかったからでした。
幻のおいしさを持つのに、めったに食べることができない湘南ゴールド・・・。なんとか多くの人に届けたいと、欠点を克服すべき立ち上がったのが神奈川県農業技術センターでした。10年以上の歳月をかけて“みかん”の食べやすさと“ゴールデンオレンジ”の味と香りを併せ持った「湘南ゴールド」を遂に完成。2006年から出荷を開始し、「幻」が手に入るようになったのです。
「リバーサイドキッチン&バー」では、湘南ゴールドの爽やかな香りと糖度を活かし、カクテル「湘南ゴールドマルガリータ」に使ってご提供しています。
<2023年追加取材>
毎年の「出来」は、表と裏があり、2023年は表の年とのこと。実成が良く、枝は実の重さで地面につきそうなほどでした。
傷の有無や大きさによって、フレッシュのものと加工用とに仕分けされて、市場に出回ります。
「幻のオレンジ」と言われていることは前述にもありましたが、今後は若手農家さん達が苗木育成もされているようなので、これからが楽しみです!
※次回 VOL 7に続きます
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